国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドからのメッセージ

2007年世界人口デーを迎えて

2007年7月11日

この世界人口デーは、私たちが達成すべき公約とその公約を果たすための活動を再確認すべき日です。望まれない妊娠をなくし、すべての出産が安全に行われ、すべての若者がHIV/エイズの脅威にさらされることなく生活し、すべての女性と少女が尊重され、尊厳ある人生を送れているでしょうか。今年の世界人口デーのテーマは、妊産婦の健康を守る上で重要な役割を担う男性に焦点を当てています。

今日、あまりにも多くの女性が妊娠や出産に伴う合併症で命を落としており、実に1分間に1人の割合で世界のどこかで女性が亡くなっています。その結果、家族が崩壊し、子ども達の健康をも脅かします。一方で、その20倍以上もの女性たちが、フィスチュラとよばれる産科ろう孔のような深刻な合併症に苦しんでいます。

世界の指導者たちは、妊産婦の健康やジェンダーの平等の推進に努めています。特に、男性は、改善に向けて大いに貢献できるはずです。個人や家庭での意思決定から、政策やプログラム決定などの政府レベルまでの広範囲にわたる影響力を男性は持っているからです。

国連人口基金(UNFPA)は、世界的規模で進められている「妊産婦の健康を守るイニシアチブ」を支援し、政府やその他のパートナーと協力し、女性の命を救うために不可欠なリプロダクティブ・ヘルスサービスを享受できるよう活動しています。具体的には、自発的な家族計画、専門技術者の立会いによる出産、出産時の合併症に対応した緊急産科ケア・サービスの3つが挙げられます。

実際、この3つのサービスが広く整備されている国々では、妊産婦と幼児死亡率は低く抑えられています。

過去の経験から、男性の協力や参画があることで、結果が大きく異なることは明確です。若年結婚の防止、女子教育の推進、男女平等な環境づくり、女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツを推進することにより改善がなされてきました。

本日の世界人口デーを機に、父親・兄弟・夫・コミュニティの指導者・宗教指導者・政府関係者などすべての男性が、妊産婦の健康推進のための重要なパートナーとしての自覚を持っていただきたいと思います。それにより、毎日1,440人もの女性が妊娠や出産で命を落とす現状から脱却することも可能となります。「命を産み出すために、命を落とすべきではない」を合言葉に、活動しましょう。すべての女性が健康で、尊厳と平等な機会を享受できる人生を送る権利を保障するため、私たちはできる限りのことをしていきましょう。

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