国連人口基金 事務局長ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

国際助産師の日を迎えて

助産師が救うのは、新生児の命だけではない(Midwives deliver – and not only babies)

2011年5月5日

開発途上国の3人に1人の女性が、自分だけで、あるいは親族だけの立ち会いのもとで出産を行っています。しかし、出産は、女性の人生の中で最も危険の可能性のある出来事なのです。
世界の最も貧しい国においては、助産師または助産の技術を習得した保健指導員が立ち会う出産はわずか13%しかありません。

毎日1000人の女性が、そして5500人の新生児が出産後1週間以内に適切な医療ケアが得られずに死亡しています。

現在、世界的に35万人の専門的助産師が欠如しています。しかし、それは正しい助産技術、正しい設備、正しいサポートが備わった保健指導員がいれば、出産による合併症で亡くなる妊産婦と新生児の命を守ることができるということでもあります。助産師は、妊産婦と新生児の命を救う陰の救世主なのです。

保健分野の人材強化への投資は、国のできる最も賢明な投資のうちの一つなのです。

2011年国連人口基金は、命を救い、国家の保健システムを強化するという助産師の重要な役割に焦点を当てていきます。20以上の組織とともに、初の「世界助産白書」を6月に発表します。「助産師への投資プログラム」を、国際助産師連盟とともに30ヵ国に向けて広げていく予定です。そして、南アフリカのダーバンで3年おきに行われる助産師会議に参加し、何千人もの助産師とともに、保健分野の人材についての課題やこれからの対応について議論します。

国連人口基金の事務局長として、私は助産師の重要な使命を強調します。助産師が救うのは、新生児の命だけではありません。それ以上の多くの命を救い、結果として社会全体の健康を促進させるのです。助産師たちは、保健システムが効果的に機能するための、本質的な担い手なのです。