国連人口基金事務局長 ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

2013年国際高齢者デーに寄せて

「私たちが望む未来:高齢者が願うこと」

2013年10月1日

本日、私たちは、「私たちが望む未来:高齢者が願うこと」をテーマとして国際高齢者デーをお祝いします。
現在、世界人口の約12%を占める8億4100万人の高齢者の声を、もはや無視することは出来ません。

私達は高齢者に耳を傾けるとともに、聞いたことを行動に移さなければなりません。高齢者が、活動的であり続け、社会の一員として尊敬され続けたいと願っていることは周知の事実です。彼らは社会に大変多くのことを提供できるのです。高齢者は経験豊富な労働者であるとともに、文化の保存、継承者であり、また孫の世話もしてくれます。またボランティアであったり、起業家であったりもします。さらには、私たちの良き助言者であり、知識と技術の伝達者でもあります。このように高齢者はさらに多くの分野で貢献してくれる潜在能力があるのです。

今日の高齢者のニーズにさらに応え、将来の世代、つまり私達の未来に備えるためにも、今、行動を起こさなければなりません。国際社会がポスト2015年開発アジェンダを作ったように、高齢者が抱える問題や懸念が熟考されるよう、高齢者の声を確実に聞いていかなければなりません。

若者と高齢者の両者に、発展に貢献する機会が与えられ、その恩恵を享受できるようにするために、特に3分野において変化が必要です。

まず、高齢者の所得、基本的な健康、そして、社会サービスへのアクセスが保証されることが喫緊の課題です。この改革を実行するためには、強い政治的な関与と計画が必要です。

次に、今日の若い世代に投資することが、将来老人になる世代の生活を改善する最善の方法だと認識する必要があります。しかし、これは、柔軟な雇用と生涯学習、そして現在の高齢者世代が労働市場にとどまり続けることを奨励するような再トレーニングの機会と共に実行されなければなりません。

最後に、高齢者が社会の活動的な一員であり続け、彼らの貢献が認識され奨励され続けられるように、私達は、政府、市民社会、地域、家族、そして高齢者自身の全てを巻き込んでいかなければなりません。

私達がどのように高齢化問題に取り組み、どのように増加する高齢者人口の機会を最大化するかによって、将来は変わってきます。
国連人口基金(UNFPA)は、世界中の全ての人々が、人権と基本的自由を享受し、安全に、そして、尊厳とと自信を持って年をとることができるように活動しています。これが、私達が全ての人々に望む未来なのです。

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