国連人口基金事務局長ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

国際ガールズ・デーに寄せて

2014年10月11日

国際ガールズ・デーの今日、思春期の少女が、暴力や差別を受けずに生きるべきだと信じている世界中の人々と私は心を共に訴えます。
これは、全ての人々が当然の権利として享受できる国際的に認められた人権に基づくものです。

全ての少女は、どこで生まれたとしても、自分の可能性を最大限発揮する機会を与えられるべきです。

全ての少女は、少年と同じように、この世に誕生したことを喜ばれ、祝福されるに値します。全ての少女は命と尊厳を守られる権利を持っています。

全ての少女は、包括的な性教育を含む教育を受け、学ぶことにより、可能な限り聡明になる権利を持っています。

全ての少女は、幼い花嫁としてではなく、少女としての権利を持っています。

全ての少女は、女性性器切除(FGM)を受けずに生きる権利を持っています。

全ての少女は、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルスを含む、健康に関する権利を持っています。

しかし、いまだに世界中で大規模かつ、組織的にこれらの権利は侵されています。

今日、国際ガールズ・デーに、そして毎日、私たちは少女に対する暴力にNOと言います。

教育、エンパワーメント、平等に対してはYESと言います。今こそ、行動する時です。

私たちは、今、行動を起こさなくてはいけません。思春期の少女のほぼ4人に1人が、15歳のころから身体的暴力の被害者となっているのです。

私たちは、今、行動を起こさなくてはいけません。思春期の少女の3人に1人が、自分の夫やパートナーからの暴力に苦しんでいるのです。

私たちは、今、行動を起こさなくてはいけません。開発途上国に住む7千万人もの20歳から24歳の若い女性が18歳になる前に結婚しているのです。若くして、児童婚を強制された少女達は、自立できず、教育や健康の権利を奪われてしまいます。少女達の希望や夢がかなう前に奪われてしまうのです。

私たちは、今、行動を起こさなくてはいけません。毎年3百万人の少女、その多くは15歳以下の少女が、女性性器切除(FGM)を受けているのです。FGMにより、HIV感染、妊娠・出産時の合併症が増大し、最悪の場合には、妊産婦や新生児の死につながることさえあります。

国連人口基金は、思春期の少女の健康と権利を守るために行動をしています。

国連人口基金は、包括的な性教育により、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルスに関するカウンセリング・情報・サービスを通じて、そして若者自らの参画によって、思春期の少女の人権を守る活動を行っています。またわれわれは、少年にも働き掛けています。つまり、今の若者は、女性や少女に対する暴力を犯さず、容認もしない初めての世代となるのです。

国連人口基金とユニセフの共同プロジェクトにより、アフリカの12,700以上のコミュニティにおいて、女性性器切除(FGM)が廃絶されました。これにより、およそ300万人の少女がこの有害な慣習の被害に遭わずに成長していくことになるのです。

思春期の少女が恐怖におののき、暴力に晒されているような状況においては、持続的な開発などはありえません。

今日、国際ガールズ・デーに、そして毎日、国連人口基金は各国政府、国連機関、そして市民社会とともに協働し、思春期の少女のエンパワーメントを通して、彼女たちが自らの権利を主張し暴力から守られるように支援しています。

世界全体が、全ての少女の生来の権利を行使していくようになるまでは、われわれは活動を続けていきます。
少女の人生を変えることは、世界を変えることなのです。