国連人口基金事務局長 ババトゥンデ・オショティメインからのメッセージ

「世界人口デー」に寄せて

2016年7月11日

一部の女性にとって、10代とは探求し、学び、自主性を培う時期です。しかし、多くの女性にとっては、ますます脆弱になり、権利や機会を剥奪され、差別に苦しむ時期ともなります。

10代の女性が自分で将来を決めるための力、手段、情報を得ることができれば、健康で豊かな未来を阻む障壁を乗り越えることができるでしょう。これが実現すれば、彼女たちだけではなく、家族、そしてコミュニティーもが利益を享受できます。

若い女性が自身の教育、健康、仕事、そして結婚にさえも発言権を持つことができなければ、彼女たちの可能性を十分に発揮できず、家庭やコミュニティー、国家の変革を推進する力となることもできません。

世界のある地域では、思春期の女性を、結婚や妊娠、出産ができる年齢に達したと判断する家庭やコミュニティーがあります。そして彼女たちは強制的に結婚させられたり、学校をやめさせられたりすることもあるのです。未成熟な身体で出産をすることにより、産科フィスチュラなどの衰弱した健康状態に陥ることもあります。このように、女性の基本的人権が無視されてしまうのです。

あらゆる国家の政府は、10代の女性が人生の重要な決断を自ら行い、収入を確保し、コミュニティーの活動に関わり、男性と対等の地位を得ることができるように、投資する必要があります。

若い女性が、質のよい教育を受け、働きがいのある人間らしい仕事ができるように経済的機会を広げるためにも、性と生殖に関する健康(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス)をはじめとした健康状態を確保する投資が求められています。

10代の女性の権利が保障され、可能性を十分に発揮できてはじめて、自らのコミュニティーや国家全体の経済的、社会的進歩に貢献できるのです。

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