プレスリリース 2002年9月

スウェーデンは国連人口基金支援を再確認、約200万米ドルの拠出増額

2002年9月6日
国連人口基金、ニューヨーク本部

スウェーデン政府は昨日、国連人口基金に対してさらに2,000万スウェーデンクローナ(SKr、約210万米ドル)を供与するとした政府決定を発表した。これにより、スウェーデンの2002年における拠出金は、1億6,500万SKrから1億8,500万SKrとなる。

スウェーデンの開発協力・移民および庇護政策大臣ヤン・O・カールソン(Jan O. Karlsson)氏は声明の中で、「我々は、女性の権利とリプロダクディブ・ヘルスを増進するための国連人口基金による重要な努力が、米国の支援撤退決定によって阻害されることを認めるわけにはいかない。」と述べた。米国政府当局は去る7月に、議会が国連人口基金に対して計上した3,400万米ドルの拠出を見合わせる決定を発表していた。

カールソン氏は次のようにも述べた。「(米国の決定により、)望まない妊娠、危険な中絶、妊産婦死亡、性感染症、幼児死亡を予防するための努力が妨害されることになる。」、「スウェーデンが国連人口基金に対する支援を増やすことで、我々はこの由々しき事態が改善されるよう支援したいと思う。スウェーデンは、国連やその他の場面において、ジェンダーの平等、セクシュアリティ、HIV/AIDSなどの問題の重要性を訴えることに積極的に貢献してきた。これまでなされてきた進歩を守るために、できることをやらねばならない。」

スウェーデンは、オランダ、ニュージーランドと並んで、2002年の対国連人口基金拠出額を増大した国である。

国連人口基金は世界142ヵ国でプログラムを実施している、人口分野では世界最大の国際機関である。1969年の設立以来、リプロダクティブ・ヘルスの向上と持続可能な開発を支援するために開発途上国へ約56億米ドルを拠出してきた。

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スイスの国連加盟を歓迎 トラヤ・オベイド 国連人口基金 事務局長の声明

2002年9月12日
国連人口基金、ニューヨーク本部

国連人口基金は今週の火曜日、9月10日に行われた190番目の国連加盟国としてのスイスの加盟承認を心から歓迎します。スイス政府ならびにスイス国民に対し、国連ファミリーの一員となったことに関して、お祝いを申し上げます。

スイスは、国連人口基金を含む、国連および国連諸機関・諸基金・諸計画の、理念・目的・活動に対する重要な支持者であり、平和、人権、持続可能な開発、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、女性のエンパワーメント、環境保護などといった課題のために、闘ってきた国です。

スイスは長年にわたり、オブザーバー国として人口と開発に関する国連の活動に対して貢献し、協力してきました。過去10年間のほとんどの期間、スイスは国連人口基金に対する通常予算の拠出国上位10番以内を占め、国連人口基金発足以来約1億2,000万ドルを拠出してきました。これに加えて、スイスはニジェール、ルワンダ、ベトナムにおける安全な母体を確保するための信託基金を継続、また、西アフリカのベニンでの人口調査に関する国連人口基金支援に援助してきました。

さらに、スイスの科学者・気球パイロットでもある国連人口基金 親善大使のバートランド・ピッカード(Bertrand Piccard)氏は、人口、リプロダクティブ・ヘルス、開発のニーズに対する啓発を支援してきました。ピッカード氏は1999年、気球による初の世界一周旅行を達成し、国際的に知られるようになりました。

国連人口基金職員一同、スイスが国連に新しく加盟することに際して、スイス政府並びにスイス国民と、今まで以上に緊密に活動が続けられることを期待しています。

私は、スイスの国連加盟が、我々の共通の家である地球に対する脅威、つまり、極度の貧困、妊産婦死亡率・疾病率、HIV/AIDS、リプロダクティブ・ヘルス/ライツのような、ミレニアム(新千年紀)の諸課題を克服するための国連の能力を強化するものと信じています。こうした諸問題に取り組むパートナーシップの姿勢を弱めることはありません。

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アフリカ諸国、人口と開発の関連性を認める

2002年9月27日
国連人口基金、ニューヨーク本部

国連事務総長コフィ・アナン(Kofi Annan)氏が任命した専門家パネルは、アフリカでは人口政策と開発との密接な関係が認められているとの見解を示した。この認識を反映して、急速な人口増加が開発に及ぼす過大な負担や重圧を軽減するためにアフリカ諸国の多くは、人口関連の課題を開発プロセスに統合しつつある。この統合はUNFPAの活動に負うところが大きい。

パネル(団長はガーナの元金融大臣クワジ・ボチウェイ(Kwesi Botchwey)氏)は、1990年代におけるアフリカ開発のための国連・新アジェンダを評価するため、国連総会の要請に基づき設けられた。この新たな課題は、アフリカ経済の促進と自立能力強化のために、アフリカ諸国と国際社会間の取り極めとして1991年に国連総会によって採択されたものである。

このパネルによると、開発と人口を結びつけるアフリカの活動には、「ジェンダー間の衡平の徹底と女性のエンパワーメント」が盛り込まれ、「紛争事態時を含め、女性、新生児、青少年のリプロダクティブ・ヘルス・ライツを促進する」ものであった。

パネルは国連人口基金の啓蒙的役割に留意し、「人口問題を開発アジェンダに統合するという進歩的・中心的役割を果たした」と評している。開発アジェンダへの人口問題の統合とは、妊産婦および乳幼児死亡率の低減、家族計画の実施、そして一般的には、全体的な生活水準の向上を意味する。国連人口基金を始めとする諸機関は、国際社会全体に関係するグローバルな課題としてHIV/AIDS、女性の性器切除、女性の教育(特に低就学率と高中退率)に取り組んできた。

アフリカの年人口増加率は、過去10年間で3%から2.45%に低下した。とはいえ、なおアフリカの人口増加率は世界で最も高く、国内総生産および総食糧生産を上回るものであるとして、パネルは警告している。

パネル・レポートに基づき、アナン事務総長は国連総会に対して、アフリカ諸国の指導者が同地域の主要な開発枠組みとして採択した「アフリカ開発のための新たなパートナーシップ(NEPAD)」について、その実施を国連システムがどのように支援していけるかに関する提案を行ってきた。本日より国連総会は勧告の検討に入る。

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東ティモールの国連加盟承認に寄せて トラヤ・オベイド国連人口基金 事務局長声明

2002年9月27日
国連人口基金、ニューヨーク本部

国連人口基金は、本日行われた、東ティモール民主共和国の191番目の国連加盟国としての承認を心より歓迎致します。国連人口基金は東ティモール共和国政府ならびに国民に対し、「国連ファミリー」の一員となられたことを、お祝い申し上げます。

東ティモールの国連加盟をお祝いするにあたり、東ティモールの経済的・社会的開発に関する我々自身の責任について再確認したいと思います。新しい国家に対する国連人口基金の継続的支援は、長期的視野にたって、リプロダクティブ・ヘルス・サービスの強化、人口および保健医療のデータベース開発・構築、ジェンダー関連の暴力撲滅に取り組むものであります。

東ティモールは、妊産婦死亡率や女性に対する暴力の割合が高く、国の施設が未整備だという問題を抱えています。出産時に専門助産婦による介助を受けているケースは17%ほどにとどまり、助産婦の数も国全体で約200名と推計されています。緊急産科医療へのアクセスは非常に限られており、診療活動を行っている産婦人科医は、国全体で5人(うち3人は国連人口基金支援による)しかおりません。

東ティモールにおける国連人口基金の活動は、1999年9月の危機直後、緊急リプロダクティブ・ヘルス・キットの配給から始まりました。政府その他のパートナーとともに、出産時に専門の介助を得られるような態勢を整え、緊急産科医療へのアクセスを提供し、母子の健康を守るために家族計画を促進してきました。

国連人口基金は今後、助産婦に訓練を施し、必要な器具・備品を供給するだけでなく、助産婦ができるだけ多くの出産に立ち会えるように派遣・移動手段を提供するプログラムに着手します。また、分娩間近の女性が助産婦のすぐ近くで待機できるよう、待合ホームを設けることについても試行中です。

家庭内暴力に関しては、国連人口基金は多様な利害関係者の訓練を促進してきました。今後は家庭内暴力関連の法整備を支援するとともに、幅広いパートナーを取り込んだプログラムを策定し、ジェンダーに根ざす家庭内暴力が撲滅されるよう、男性パートナー教育も行っていきたいと思っています。

国連人口基金は、東ティモール政府による初の国勢調査の実施および結果分析・公表を、心から支援したいと思います。この地域で前回1990年に行われた調査後にかなりの人口変動があったことなどから、今回の国勢調査の実施は、様々な人口統計関連、社会関連、経済関連のデータに対する緊急のニーズを満たすためにも、政府の能力を高めるものとなるでしょう。国連人口基金職員一同とともに、国連加盟国となった東ティモールの政府および国民と、今後も緊密な活動が続けられていくことを期待しています。

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