プレスリリース 2003年3月

国連シエラレオネ平和維持軍、エイズとの戦い

2003年3月6日
国連人口基金、ニューヨーク本部

3月6日、シエラレオネ、フリータウン:10年以上にわたる内戦が終わりを告げ、今シエラレオネはHIV/AIDSという新たな敵に直面している。この新たに発生した危機に対応して、国連は3月6日、国連の平和維持軍を巻き込んでHIV/AIDSに対する喚起を呼びかけ、その感染の広がりを緩めるための画期的なイニシアティブを発動した。

およそ37ヶ国から、1万5,000以上の師団、250の軍事監視団そして約50の文民警察が国連シエラレオネ・ミッション(UNAMSIL)に参加している。これは現在のところ世界で最大の平和維持活動である。

「国連平和維持活動局は平和維持活動軍内のHIV/AIDSに関するに対する喚起を呼びかけることを支援するために、国連人口基金のパートナーと共に活動している。平和維持軍が、自分達そして地域をHIV/AIDSから守るべく、知識を持つことが重要である」とマイケル・シーハン(Michael Sheehan)平和維持活動局事務次長補は発言した。

このイニシアティブで最初になされることは、平和維持軍がエイズや性感染症、そして地域での福祉計画における平和維持軍の役割を特定することであろう。平和維持軍はHIV/AIDS予防、ジェンダー問題そして女性の人権に関して研修を受ける。また、研修を受けた人がそれらを使用して仲間や受入国に知識を伝えてゆくための研修用教材も作成されることになっている。

シエラレオネ事務総長特別代表である、オルイェミ・アデニジ(Oluyemi Adeniji)氏は、「国連シエラレオネ・ミッションは、平和維持軍がHIV/AIDS予防およびジェンダー問題の最新トレーニングを受けることが出来る協調イニシアティブ最初の国連平和維持活動が実現されたことは素晴しい。平和維持軍は、地域への教育活動を実施し、HIV感染をなくすためにユニークな位置付けをされた。知識と技術という武器で、HIV/AIDSと戦い、感染の波を押し返すのである」と述べた。

このイニシアティブは国連人口基金によって調整されることになる。「国連シエラレオネ・ミッションによる平和維持活動は、平和を維持し、シエラレオネの治安を維持するという意味で大きな活躍をして来た。そして今彼らは引き続きHIV/AIDSと戦うという道を選び、さらなる一層活躍の場を広げている。もし我々が、HIVウイルスより早く、HIV/AIDS予防に関する情報と知識を広めることができれば、我々はHIV/AIDSの蔓延を防ぐことができるのである。」とシエラレオネの国連人口基金代表、ママド・ディアロ(Mamadou Diallo)氏は述べている。

フリータウンでのプログラム開始セレモニーでは、シエラレオネ政府役人、シエラレオネ軍および警察の代表、国連軍および一般市民関係者そして国際機関およびNGOの代表を含む聴衆をまえにアラン・ドス(Alan Doss)国連駐シエラレオネ調整官によるスピーチがなされた。

彼は、「HIV/AIDSの脅威は今まで以上に差し迫った問題になっている」と述べ、「数ある協調イニシアティブの1つであるこのプロジェクトは、国連機関そしてその協力機関によって、国連システムそしてその枠組みの外といった両方でのエイズの脅威に対処すべく実施されます」と続けた。

平和維持軍は地域と相互に対話しつつ活動を実施しており、それゆえ地域の人々により効果的にHIV/AIDS予防に関しての教育や情報を伝達することが出来る。「このプログラムは、HIV感染予防、そして女性の人権保護において平和維持軍が担える重要な役割を知らしめることができるということから、現状を打破する画期的なものである」と国連婦人開発基金(UNIFEM)の地域事務所長であるフローレンス・ブテグワ(Florence Butegwa)氏は述べている。

そのほかの協調団体には国連シエラレオネ・ミッション、国連平和維持活動局、国連婦人開発基金(UNIFEM)、国連エイズ合同計画(UNAIDS)、国際移送保健センター(International Centre for Migration and Health)を含む。国際移送保健センターのセンター長はジェノバからメッセージを送り、「平和維持活動軍が、より広範囲の一般市民共同体の中で、彼ら自身を保護し、HIV/AIDSを予防するために何ができるかということに新たな光を投げかけるものである」と述べた。

シエラレオネや世界中で、HIV/AIDSに対して戦って行くことが現在の国連の最重要課題の1つである。HIV感染増加の危機は、社会サービスやネットワークが機能しなくなる紛争時にこそ増加する。

10年以上の長きにわたるシエラレオネの内戦は国や社会の全セクターに深刻な崩壊をもたらした。その被害を免れた場所は無い。6万以上の人が殺され、何千以上もの人々が故意に障害を負わされ、レイプや性的暴力が横行した。人口の約3分の2が生まれ育った場所を追われ、隣国に逃れたり、そうでないものもほんのわずかな財産と共に国内難民となっている。また、今日、家族を無くしたまたは性的虐待をうけた何千という少女は、生きるために、性産業に戻らなければならない状況におかれている。

エイズによるアフリカ人の死亡者数はアフリカ大陸での全ての紛争による死亡者数よりも多い。シエラレオネでのこの協調イニシアティブは復興過程にある国がエイズの蔓延を避けることができるよう支援するために計画された。

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「国際女性の日」に際して─トラヤ・オベイド国連人口基金 事務局長のメッセージ

2003年3月8日
国連人口基金、ニューヨーク本部

2年以上前に、各国首脳は21世紀の初めの15年間を、貧困、健康被害(不健康)、そしてジェンダー不均衡の撲滅に捧げる合意をした。各国首脳は国連と協力し、貧困と飢餓の比率を半減させること、妊産婦や乳幼児の死亡率の低下、HIV/AIDS蔓延の阻止、普遍的な初等教育を確保することに合意した。

本日の「国際女性の日」に際し、女性、女児にミレニアム開発目標(MDGs)の前進のため、より大幅に進歩することの必要性を認めなくてはならない。貧困から脱するため、自由や平等、成長の機会、そして実際に選択することを女性、女児は必要としている。彼女達はジェンダー差別と暴力のない生活が必要である。すなわち、女性の権利を尊重し、基本的ニーズを満たさなくてはならない。

現在、最貧困層の女性は、教育や保健サービスへほとんどアクセスできないでおり、この傾向は悪循環になり、健康状況に悪影響をもたらしている。発展途上国の女性達の妊娠・出産時の死亡率は、先進国の女性達の600倍である。

世界で一分間に一人の女性が出産時に死亡し、さらに多数の女性が深刻な障害を受けている。この危機は社会的と経済的損害を起こすが、もし全ての女性リプロダクティブ・ヘルス・サービスのアクセスがあれば、このような損害が避けられる。基本のサービスには自発的な家族計画、妊娠・出産時の十分なケア、そして性感染症(HIV/AIDSなど)の予防という要素が含まれる。特にエイズ蔓延による人口減少の影響の観点から、以前よりもリプロダクティブ・ヘルス・サービスは重要になりつつある。また、健康的な家族やコミュニティーの推進のため、男性のサポートとパートナーシップ、そして負担の共有が重要となっている。

本日、「国際女性の日」に際し、女性の健康改善のための国際的な運動に、全ての国の参加呼び掛けます。2015年までに、全ての人にリプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセスを提供するという目標は、経済的に実現可能で、費用効率の高いミレニアム開発目標(MDGs)の一つである。現在、世界中の大きな割合を占める若い女性が妊娠・出産可能な年齢に入るため、世界的にリプロダクティブ・ヘルス分野への投資は、特に重要である。もし、私達がこの若い女性達の生死の問題に、世界的な優先順位をつけるとしたら、私達は現在の危機的な女性の健康問題を打破し、貧困や飢餓、病気などの問題に対して、より速い進歩を遂げることができる。力を合わせれば、女性達が健康的に、安心して、また尊厳を持って生きることのできる世界を作ることができるでしょう。

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「3400万人のフレンド・キャンペーン」への圧倒的な支持

2003年3月15日
国連人口基金、ニューヨーク本部

ニューヨークの国連人口基金本部事務局には毎日、ドル紙幣や小切手、そして心のこもった手紙が入った封筒が何百通も届いている。寄付者は、すべての人間にとって家族計画やリプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセスは必要不可欠であると信じて疑わない人々であり、彼らは男女を問わず、そして米国内外をも問わない。

殺到する手紙は「3400万人のフレンド・キャンペーン」を支持するものである。当キャンペーンは、カリフォルニア州のジェーン・ロバーツ(Jane Roberts)氏とニューメキシコ州のロイス・アブラハム(Lois Abraham)氏により提案された草の根の活動であり、米国の国連人口基金への3400万米ドルの拠出停止による国連人口基金の資金不足を補おうとするものである。

米国の国連人口基金への拠出停止の公表を聞いたとき、ジェーン氏は以下のようにふと思いついた。「ただ投書しただけで足りないので、3,400万人の方々に1米ドルづつ寄付して頂こうと思いました」。

遠く離れたロイス氏も同じことを考えたという。2002年8月に始められたキャンペーンへの寄付は11月の時点で10万米ドルに達した。「私たちの目標は理想主義的ですが、可能性がないわけではない。国連人口基金も同じことを望んでいるはずです」とロイスは言う。

キャンペーン普及のためにジェーン氏とロイス氏は毎週無数の時間を費やしている。当キャンペーンは米国全土の記者の興味をかき立て、様々な記事が書かれている。

国連人口基金はロイス氏とジェーン氏の献身的な活動、そして様々な方のサポートに対し、心より感謝申し上げます。

カイロ行動計画達成のための資産の運用は、人口開発委員会で協議しなければならない議題の一つである。人口増減の傾向と同様に人口、教育そして開発問題も議題に含まれている。

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国連人口基金報告「リプロダクティブ・ヘルスへの投資が水危機に歯止めをかける」

2003年3月19日
国連人口基金、ニューヨーク本部

人口の増加は世界的に増大する水危機の誘因の一つである。現在の傾向が続けば、2025年には世界の人口の3分の2が中程度から重度の水不足に直面することになる。家族計画を含むリプロダクティブ・ヘルス(RH)への投資により、人口増加に歯止めをかけ、水危機の問題の減少に導くことが可能になると、国連人口基金はその最新のレポートで報じている。

『地球の人口と水』と題されたこのレポートは、京都で開催中の第3回世界水フォーラムにおいて発表された。今週1万人以上の代表者が参加して水危機の問題に取り組み、安全な飲料水へのアクセスを持たない14億の人々を救う道を模索する。

報告は、水汚染は子どもの病気、死亡と共に流産をも引き起こすとしている。とりわけ農村地域や貧しい社会においては、安全な水へのアクセスと浄水設備がないために、女性は毎日公共の水道あるいは川からの水汲みを余儀なくさせられている。彼女達やその子ども達はそのことでマラリアや水を媒介とする疾病にさらされ、ひいてはリプロダクティブ・ヘルスにも悪影響を及ぼしている。

「水は人々と同様にかけがえのない資源である」と、トラヤ・オベイド 国連人口基金事務局長は語る。「水資源を守り、衛生的な水へのアクセスの拡大のために私達は、ありとあらゆる手段をとる必要がある。それが女性の健康改善と母子の死亡率減少につながる」

世界の人口は、開発途上国を中心に毎年7,700万人ずつ増加している。現在の水の消費レベルが続くと、2025年には、世界の人口79億のうち、50億人が飲料、調理、そして衛生に必要な最低の水すら確保が困難、あるいは不可能な地域に居住することになる。これから2025年までの水消費の総量は40%増加するものと予想される。

リプロダクティブ・ヘルスと家族計画を含む健康管理と教育の推進により、水不足の地域に住む女性にとって、生活向上が可能となる。このことがひいては人口増加の減速と水供給の問題解決につながる。

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国連人口基金、イラクの妊産婦への救済を開始

2003年3月21日
国連人口基金、ニューヨーク本部

国連人口基金は3月21日、イラク戦争によって国土を追われる妊産婦の健康を守るためのイラク国内と周辺国への医療物資提供をニューヨーク国連本部にて発表した。

国連人口基金はイラクで出産可能年齢にある女性の約5分の1を占める妊産婦が安全な出産、清潔な出産環境、そして緊急事態を要する分娩の場合の産科看護を確保できる様活動を続けている。

国連人口基金が提供した救命物資は移動型救急産科院施設車、救急車、超音波スキャナーの他、抗生物質、薬品、分娩キット、生理用品、避妊薬(避妊具)など、母親が安心して子育てをするために最低限必要なリプロダクティブ・ヘルスのための医療物資である。

長年にわたる紛争と国際的な制裁措置による医療保険制度への打撃はイラクの女性と子どもに悪影響を及ぼしてきた。妊産婦の死亡率は1980年代後半には 10万件の出産のうち117件だったのに対し、現在は370件と倍増している。また、新生児と5歳以下の乳幼児死亡率も急増している。

軍事紛争は妊産婦の医師・医療保険制度の利用を困難にし、流産や早産、妊娠合併症の可能性を高めるなど、国土を追われる妊産婦の健康にさらなる悪影響をもたらす危険性がある。

戦時下の混乱は助産、立会い出産、産後ケアなどのリプロダクティブ・ヘルスに関する情報、サービスへのアクセスを不可能にするため出産や妊娠合併症が難民の女性と女児の最大死亡原因を占める。

紛争に対する素早い対応を迫られた国連人口基金は既に35台の移動式病院施設車と4棟の難民支援設備を含む必要最低限のリプロダクティブ・ヘルスのための医療物資をイラク国内に配備すると共に、キプロスにある国連人道問題調整センター(UN humanitarian coordination centre)に今回の救済活動を担当するチーフを派遣した。

国連人口基金はまた、難民の流入が予想される周辺国での対応も同時に進め、各国政府、国際機関、NGOと連携し緊急支援にリプロダクティブ・へルス・サービスを盛り込むべく活動を続けている。

•例えば国連人口基金はヨルダン政府に対し、心理・トラウマカウンセリングを含む出産に関する緊急リプロダクティブ・出産ケアを支援するため安全な出産のための物資と看護スタッフを提供した。
•国連人口基金が抱える医療スタッフが人道支援を行うシリアでは、国連人口基金が政府に移動病院施設車と最低限必要なリプロダクティブへルスのための医療物資を提供した。
•イラク難民の大部分が押し寄せると予測されているイラン西部のケルマンシャ(Kermanshah)では緊急対策コーディネーターとサポートスタッフを配した国連人口基金事務所が開設された。
•国連人口基金は既にトルコのディヤルバクル(Diyarbakir)にリプロダクティブ・ヘルス用品を送り、今後はそれら物資の供給制度を確立するほか、リプロダクティブ・ヘルスのための患者照会施設を設立する。
さらに国連人口基金は今回のイラク危機を扱う国連の地域担当チームの代表として情報の収集と分析に務めている。

国連人口基金はそのほかにも国際赤十字社・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red International Rescue Committee)、国際救済委員会、難民のためのリプロダクティブ・ヘルス協会(Reproductive Health for Refugees Consortium)、メデュサン・ドゥ・モンド(Medecins du Monde)、アンファン・ドゥ・モンド(Enfants du Monde)、プレミア・アージェンス(Premiere Urgence)、国境なき医師団、ケア(CARE)などを含むそのほヵ国際機関やNGOと協力している。

これらの活動を続行し、さらに拡大して行くために国連人口基金は今後6ヵ月の間に500万ドルの資金提供を呼びかけている。

国連人口基金は人口援助の世界最大の多国間基金として、1972年からリプロダクティブ・ヘルスと家族計画に関するサービスへのアクセス改善を目指してイラクでの活動を続けてきた(1990年代初頭の一時的な活動停止を除く)。その結果、リプロダクティブ・ヘルス・サービスを提供する医療機関が1995年の37件から2001年には146件に増加した。

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イラク情勢に対するトラヤ・オベイド 国連人口基金 事務局長による声明

2003年3月21日
国連人口基金、ニューヨーク本部

平和的解決への全ての努力も空しく、イラクでの戦争は悲しい現実であり、さらに多くのイラクの人々が苦境に立たされている。

私はここに全ての人々にイラクの人々そしてその周辺国の人々を戦争の影響から守るために国際法を遵守することを強く求めます。私の今の最大関心ことは、市民、特に女性や子ども達の安全と保護であります。彼らの基本的人権は必ず守られねばなりません。

国連人口基金は特にイラクの妊産婦向けの人道援助を強化しています。援助が緊急に提供されなければいけないという状況の中で、女性への支援というものがあまりにも頻繁に無視されてしまっています。我々は人道支援において、イラクの女性のニーズがきちんと取り上げられるように努力しねばなりません。

我々は女性が出産を乗り越えるためのヘルス・サポートを受けられるように努力しなければなりません。過去15年の間に、イラクの妊産婦死亡率は3倍以上にはね上がりました。女性を取り囲むリスクは増大しており、このような中、我々は苦しみや困難を取り除き、命を救うために我々ができることのすべてを行わなければならないのです。

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国連人口基金の支援物資、国境付近の病院へ届く ~避難民妊産婦を支援~

2003年3月26日
国連人口基金、ニューヨーク本部

昨日(25日)、東ヨルダンのアル・ルワイシェッド(Al-Ruwaished)病院に緊急医療用具、薬品、救援物資が船便で届き、今後イラク紛争によって発生した難民への支援に用いられる。国連人口基金からの救援物資は、特に病院の妊産婦や母子の生命救助活動を支援するために送られている。

ヨルダン政府は、イラクとヨルダン国境の最も近くに位置するアルルワイシェッドの病院を経営し、救急治療を要する患者への診察所として指定している。国連人口基金の新たな物資供給は、病院のこのような活動を支援する目的で使用される。これまでのところ、イラクからヨルダンへの難民の流入は起こっていない。

リプロダクティブ・ヘルスにおける救援物資は、二つの分娩室を設置することが可能であり、安全な分娩器具、帝王切開時などに必要な緊急出産用具、輸血用具、その他リプロダクティブ・ヘルスの必需品や薬品などが支給される。

25日の物資到着時において、「これは、ヨルダン政府の難民発生事態への準備に対する支援のあくまでも一部にすぎない。我々は、ヨルダン保健省と継続的な連携を結び、今後も難民に対するリプロダクティブ・ヘルスの必要性を訴えていく上で支援していくつもりである。」と、国連人口基金のヨルダン事務所長、セイフェルディン・アバーロ(Seifeldin Abarro)氏は述べた。

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国連人口基金とEUが2,200万ユーロで契約

2003年3月28日
国連人口基金、ニューヨーク本部

昨日3月27日、国連人口基金(UNFPA)とEUは、3ヵ年アジア・ユース・リプロダクティブ・ヘルス・イニシアティブとして2,200万ユーロで契約を結び、今後7ヵ国で実施されることとなった。

計2,224万ユーロのうち、EUは1,850万ユーロを、プログラムの全責任を負っている国連人口基金は185万ユーロを負担することとなっている。残りの185万ユーロはこのプログラムに参加するNGOからの寄付が予定されている。この新プログラムはバングラデシュ、カンボジア、ラオス、ネパール、パキスタン、スリランカ、ベトナムで実施されることになっている。

「このプログラムによって、HIV/AIDSや10代の妊産婦、その他の深刻な問題を回避するために必要とされているヘルス・サービスが提供され、アジアの多くの若者の命が救われることになるだろう。アジアの若者に会うと、皆EUやその他の支援メンバーの援助活動に多大な感謝の意を表している。これらの支援によって、多くの若者が青年期から成人期へ困難な成長を遂げる上への希望をもたらすことができるだろう」と、国連人口基金事務局長のトラヤ・オベイド氏は述べた。

この新しいEU/UNFPAのイニシアティブ・プログラムは、ピア・カウンセリング(仲間同士のカウンセリング)を支援し、HIV/AIDSの発見や予防を支援していくことになっている。また、若者を中心としたリプロダクティブ・ヘルス・サービスへのアクセス改善し、現地のNGOが若者への保健プログラムのニーズを満たすことへも役立つだろう。さらに、弱者の立場にある若者(通学していない若者を含む)、ストリートチルドレン、工場労働者、農村からの移住労働者や売春婦にもこのイニシアティブは役立つだろう。

ちなみに、昨年、同様に国連人口基金はアフリカやカリブ海の10ヵ国を支援するための資金として2,000万ユーロでEUと契約書にサインしたばかりである。アフリカやカリブ海諸国では、妊産婦死亡率が非常に高い状態であり、HIV/AIDSの感染率が上昇し、基本的なリプロダクティブ・ヘルス・ケア・サービスが不足している現状である。

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