プレスリリース 2003年7月

10億人の若者:健康、情報、サービス受給の権利 ~国連人口基金、若者の支援に向けた更なるアクションを要請~

2003年7月11日
国連、ニューヨーク

10歳から19歳までの若者が10億人を超えた――史上最大の若い世代の出現である。「こうした若者は、知識、多様な選択および機会を必要としている。私たちは、若い世代が健康で生産的な生活を享受できるよう、若者の声に耳を傾け、その関心を理解しなければならない」、と7月11日の世界人口デーに際し、国連人口基金(UNFPA)事務局長のトラヤ・オベイド氏が述べた。

オベイド氏は以下のように続ける。「適切な教育とヘルス・ケアへのアクセスが欠如していることで、多くの若者たちが悲惨な状況に置かれている。毎日7万人を超える10代の少女たちが結婚し、4万人近くが子どもを産んでいる。こうした若い女性たちは、教育を完全に修了することができず、機会を制限されるとともに、深刻な健康上のリスクを課されるのである。」

オベイド氏はさらに、「中等教育を修了し、結婚と出産の時期を延期できるよう少女たちを支援することで、病弱、無学、貧困の悪循環を断ち切る手助けが可能となる。また、性的暴力、搾取や虐待という重要な問題に取り組むために、さらに強力な努力が必要とされている」と述べた。HIV新規感染者の半数は若者であり、毎日6千人の男女が新たに感染している。このことを踏まえて、オベイド氏は、若者の健康擁護を目的とするさらに多くの教育、情報、サービスの提供を呼びかけている。さらに、指導者たちに対し、「若い人々の関心に耳を傾け、若者の福祉と参加を支援し、彼・彼女らの人権を擁護する法律や政策、プログラムを導入するよう」求めた。

別途、声明を発表した国連事務総長のコフィー・アナン氏は、「若者による決定は、我々の世界と次世代の環境を方向づける」と述べ、「若者が必要とする当然の健康、情報、各種サービスを享受する権利」について、理解を促進するよう要請した。

今年度の世界人口デーは、世界中で様々なイベントが開催される。また、その日に合わせて、国連人口基金から『人口とリプロダクティブ・ヘルスに関するカントリー・プロファイル ―2003年度の政策開発とその指数―』(Country Profiles for Population and Reproductive Health: Policy Development and Indicators 2003)が発表される予定である。この報告書は、初の総合的な人口関連データ・コレクションであり、171の国と地域に関する主要な人口学的・社会経済的指標を収録している。更に、各国の人口およびリプロダクティブ・ヘルスに関する政策と、妊産婦死亡率の低下など母子保健領域の向上についての説明もある。

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バグダッドの病院に緊急医療物資を届ける

2003年7月22日
国連、ニューヨーク

国連人口基金は、イラクの女性のニーズに応え、同国のリプロダクティブ・ヘルス・サービスを回復、援助する目的でバグダッドの主要な産科病院、保健施設に緊急リプロダクティブ・ヘルス物資を届けた。

バグダッドおよび周辺地域の産科病院・保健施設を監督する5ヶ所の保健協会に様々なリプロダクティブ・ヘルス製品が入った648箱が出荷された。緊急産科ケアに関する物資、清潔な分娩用具、避妊薬具、注射器、エッセンシャル・ドラッグや、その他緊急度の高い医療用品が含まれている。これらの物資は、イランの国連人口基金事務所からイラクに届けられたものである。

これらの物資は国連人口基金およびイラク厚生省がより各保健施設に配送された。人口の密集した地域、戦争の直撃をうけた地域、その他緊急援助を最も必要としている地域の健康管理施設が優先的に支援を受けた。国連人口基金からの追加の援助物資も近日中にバグダッドに到着の予定である。

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新しい世界保健機構(WHO)長官を迎えて

2003年7月23日
国連人口基金、ニューヨーク

国連人口基金(UNFPA)は、新しい世界保健機構(WHO)長官のジョン・ウック・リー博士のリーダーシップは世界の女性の健康や思春期の若者や家族にとって有効に発揮されるだろうとして彼を暖かく迎えた。

「リー博士は公衆衛生について強力な指導者である」とトラヤ・オベイド国連人口基金事務局長は語り、さらにこう続ける。「彼のリプロダクテイブ・ヘルスとエイズに対する取り組みは多くの人々の命を救うだろう。わたしは、彼の WHOと国連人口基金にまたがる優れたリーダーシップはさらに思春期の人々のリプロダクテイブ・ヘルスやエイズ、ジェンダーによる暴力や母性の保護の分野においてさらに強化されると強く確信している」と。

オベイド事務局長は、女性および子ども達の健康状態向上へ向けた国連ミレニアム開発目標(MDGs)へのスケールアップアクションと到達への方法への新しいリー長官の誓約についてコメントをした。国連人口基金はWHOと引き続き事業に取り組むとともに、健康と貧困の削減を推し進めるために各国政府をパートナーとして支持していくと述べた。パートナーとして事業をすすめていくにあたって、われわれはリプロダクテイブ・ヘルスと権利を推し進めるとともにエイズ撲滅の有効な戦略をスケールアップし、妊産婦児童死亡率を減らしていきたいと語った。

国連人口基金は健康への情報と貧しい国における出産システムを強化していくというリー博士のコミットメントへの強い支持を表明した。貧困国の実データを収集するとともに、健康管理のプロを養成し整備することでヘルスサービスをより向上させ広めていくことは緊急の課題である。国連人口基金は、WHOやその他のパートナーとそれらの分野においてリプロダクテイブ・ヘルスは基本的なヘルス・ケアの一部であると統合されていくことを確信している。

オベイド事務局長は、前WHO長官グロ・ハーレム・ブラントランド博士の功績をたたえるとともに、国連人口基金のWHOとの引き続いての協力関係について述べた。過去10年にわたって多くの進歩と達成がもたらされ、かつ、これからもわれわれは、新しい活力とパートナーシップとともに新たな公衆衛生課題へ立ち向かうことを期待している。

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