プレスリリース 2003年9月

HIV/AIDS対策の貧困削減戦略における重要性(国連人口基金から新報告書)

2003年9月16日
国連人口基金、ニューヨーク

HIV/AIDSは世界規模で急速に拡大し、健康面の課題として国家の経済・社会セクターに甚大な影響を与える開発全体への大きな脅威となった。国連人口基金(UNFPA)の新しい報告書 "The Impact of HIV/AIDS: A Population and Development Perspective" では、HIV/AIDS問題に取り組むことは世界的な貧困撲滅において必要不可欠であると、述べられている。

新しい発表によると、HIV/AIDSは私たちの生活の多くの側面で著しい影響を及ぼしている、と強調している。その流行は平均寿命の低下、経済発展の停滞、絶対的貧困の増加、そしてその他開発を妨げる要因となるのである。結果的にこれらは世界的に多くの社会、特にサハラ以南のアフリカや、人口が増加傾向にある中国、インド、ロシア等の国々においても社会を荒廃させるものとなるのである。

この報告書ではHIV/AIDSと絶対的貧困、性差別、更に開発にとって必要不可欠な問題点との密な関係を強調している。4,200万人の人々がエイズと共に生きており、この感染を免れている主要地域はどこにもないと言って良い。しかしながら、このような犠牲者の95%以上は途上国におり、最も影響を受けた国では平均寿命が20年以上も縮まり、何百万の子どもたちが孤児となっているのである。

更に報告書によると、HIV/AIDSの流行によって人々が病気になって亡くなり、国の財源がこのような人々へのケアのために使われる様になった結果、家族、地域社会、ビジネス、政府の生産活動への投資が減少していくのである。社会は人的資本や社会資本を失いつつあり、多くの場合深刻な状況は改善されないどころか、認識さえもされないままである。

このような状況は放置されるべきではない、と報告書は警告している。「これは健康や人口の損害だけでなく、ミレニアム開発目標の達成を脅かすものとなりうるであろう。」特に絶対的貧困を2015年までに半分に減らすという目標に対しては決定的である。そのため、貧困削減の戦略にはHIV/AIDSの影響を考慮に入れ、貧困とHIV/AIDS流行を効果的にかつ一緒に扱うべきであると述べられている。

この報告書には開発という枠組みにおけるHIV/AIDS問題の理解を深めるための主要資料リストやウェブサイトなども盛り込まれており、国連人口基金のテクニカルサポート部門に要請し、入手することができる。

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Last updated: 2003-09-01