プレスリリース 2006年7月

国連人口基金、レバノンにおける危機的状況を緩和する為に緊急保健物資を送り、一般市民の保護を求める

2006年7月21日
ニューヨーク、国連

レバノンの状況が悪化を続けていることを受けて、国連人口基金(UNFPA)は女性とその家族の健康を守るために支援物資を送ることを決定した。また、レバノンの保健省、国内外の機関や団体とともに、避難民の長期的なニーズに対応できるよう対策を講じている。

国連は今回の攻撃でこれまでにおよそ50万人が避難を余儀なくされ、戦闘が続けば今後80万人に達すると予測している。これらの人々は飲料水や医療サポートの不足、その他さまざまな困難に直面している。

国連人口基金は、レバノン政府保健省の要請に応じ当面のニーズに対応するため、緊急支援物資と医薬品の供給を行う。これら物資には、妊産婦が安全に出産できるように清潔な出産用機器、被害を受けた、または仮設の医療施設で安全な血液供給を確保するための機器、仮設住宅に住む女性やその家族のための衛生キット(石鹸、タオルや生理用ナプキン等)が含まれる。

国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドは次のように述べた。「国連事務総長と同様に、レバノンにおける戦闘行為の停止、人道支援者の避難経路や一般市民に救援物資を届けるための安全なルートの確保を求めます。多数の女性や子どもが戦闘の影響を受けているため、特に早急な対応が求められています」

医療施設が被害を受け、また人々も危険な状況下で医療施設に行くことができないため、避難を余儀なくされた妊産婦の健康が危険にさらされている。出産可能期の女性の5人に1人が妊娠していると考えられており、このうち約15パーセントが緊急産科ケアを必要とする妊娠合併症を患う危険性がある。このような状況下で妊産婦は、流産、出血、早産、その他の合併症などの深刻な危険に直面している。リプロダクティブ・ヘルスに関する情報やサービスが利用できないため、妊娠や出産合併症は避難女性・少女の主な死因や障害の原因となっている。

国連人口基金はまた、国境を渡ってシリアに避難した10万人以上の難民のニーズに対応するためにリプロダクティブ・ヘルス関連の緊急支援物資も送っている。同機関は今後の国連機関共同の緊急アピールの一環として、より包括的な人道活動を行うことも計画している。

さらに国連人口基金は緊急保健専門家を現地に送り、技術的なサポートの提供、長期的なニーズを迅速に査定するための補助、また女性や青年期の若者の健康、心理的に良好な状態を保障し、彼ら/彼女らを保護することを全体的な人道支援計画に盛り込むとした。

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国連人口基金、レバノン紛争避難民の緊急保健支援のために620万米ドルの支援を呼びかける

2006年7月24日
ニューヨーク、ベイルート

この呼びかけは,本日ベイルートで発表された国連による緊急アピールの一環としてなされたものである。国連の推計によると、今月初旬の紛争開始以来、75万人が避難民となっている。これまで紛争が激しかったレバノン南部の人々は、深刻な水、食料、医薬品、燃料、電力不足に苦しんでいる。

国連人口基金事務局長トラヤ・A・オベイドは次のように述べる。「女性、子どもたち、他の罪のない一般市民の健康や身体的・精神的・社会的ウェル・ビーイング(良好な状態)を守るために緊急に行動を起こす必要があります」、「公共のインフラやサービスの大半が破壊されており、一般市民、特に妊産婦、負傷者、医療ケアを必要とする人たちに危険が生じています」

初期の取組みの一環として、この地域に緊急保健物資の供給や熟練した医師の派遣を行い、現地のパートナー団体と協力し、基礎衛生キット(石鹸、シャンプー、タオル、生理用ナプキン等)を着のみ着のままで逃げてきた家族に配布した。こういった支援活動は、レバノンだけではなく、シリアでも行われている。シリアでは、紛争開始以来、すでに15万人以上が難民となっている。

本日の緊急アピールの中で、国連人口基金は主要な国連パートナー、赤十字社や赤新月社、現地やその他の国際協力団体と共に協力し、レバノンやシリアにおいて、今後3カ月間以下の活動することを表明した。

- 基礎的な保健サービスを避難民や受入コミュニティがより容易に享受できるような状態になるよう保健省や他の保健機関を援助する。

- 出産や緊急産科ケア、安全な血液供給、家族計画を含むリプロダクティブ・ヘルスへの緊急的な援助を行う。

- 避難民の間で起こるジェンダーに基づく暴力の発生を予防し、迅速に対応する。

- 衛生必需品を提供し、避難民となった女性や家族の衛生と尊厳を守る。

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