プレスリリース 2007年8月

妊産婦の健康推進のための国際会議"Women Deliver"
妊産婦死亡率削減のため世界の指導者たちが一堂に会す(ロンドン、10月18-20日)

2007年8月13日
ニューヨーク、国連

年間約50万人、各世代で1,000万人に上る女性や少女の妊娠・出産中の死亡、400万人の新生児死亡に歯止めをかけることを目的とする画期的な国際会議が来る10月ロンドンで開催される。このような悲惨な死は、世界の貧困の主要な原因となっているが、少ない出資でも効率的にかつ容易に防ぐことが出来るのである。

妊産婦の健康推進のための国際会議"Women Deliver" では、2,000人以上の参加者によって、妊娠・出産に関連する死を防ぐための新しい、また確実に効果のある方法が検討される。会議では、健康に関しての情報やサービスの提供方法・資金援助の仕方を改善する戦略の検討に加えて、貧困削減、女性の人権、経済発展といった重要課題にも取り組む。

会議には、75カ国以上から、大臣、国連機関代表、その他多国間機関からの参加者や 政府高官、医療従事者、研究者、経済学者、リプロダクティブ・ヘルスの推進団体な どが参加する。

リアライジング・ライツ(倫理的グローバリゼーションイニシアチブ)代表で元アイルランド大統領であるメアリー・ロビンソン氏が会議の名誉会長を務める。ロビンソン氏は、「毎日、毎分、妊娠・出産によって女性が死亡しています。その数は各世代で1,000万人にも上ります。そのほとんどが開発途上国で起こっており、そしてほと んどが回避可能なのです」と語った。

経済的に豊かな国と貧しい国、そして一つの国の中でも富裕層と貧困層の間には大きな格差がある。国連の統計によると、アフガニスタンでは6人に一人の出産可能年齢の女性が妊娠に関連した原因によって死亡しているが、アメリカ合衆国では2,500人に一人、スウェーデンでは29,800人に一人である。各国の最新のデータがWomen Deliver会議の直前に発表される。

女性への支援は見返り大

Women Deliver会議では、妊娠をより安全なものとし、女性が自身の能力を最大限に 発揮できるための、今までにない女性への支援方法を検討する。

会議の主催団体の一つであるファミリー・ケア・インターナショナル(Family Care International)代表のジル・シェフィールド氏は、「子どもの出産は、母親の人生において幸せな瞬間であるべきであり、最後の瞬間となるべきではありません。この会 議"Women Deliver"は、安全な出産と健康な乳幼児のためのものであり、そして人権、女子への教育、資金、リプロダクティブ・ヘルスへのアクセス、政治的意思、ジェンダー平等に関する戦略について、女性のために話し合う機会です」と語った。

女性の健康や権利に対して本格的に支援をすることにより、女性が単に次の世代の子どもを出産できるというだけでなく、経済発展や識字率や生産力の上昇、家族・地域社 会・国の健康や福祉の向上など、開発団体が達成を目指している全てを可能とすることが出来るだろう。

Women Deliver会議で講演を行う国連人口基金(UNFPA)事務局長トラヤ・A・オベイド は、「この会議は、普段あまり注目されることのない悲劇に対する注意を促し、関係者一同が一致団結して取り組むための後押しとなるでしょう」と語った。

他の参加者:
・マーガレット・チャン(Dr. Margaret Chan):世界保健機関(WHO)事務局長
・ピーター・ピオット(Dr. Peter Piot):国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長
・アン・ベネマン(Anne Veneman):ユニセフ(UNICEF)事務局長
・アッサネ・ディオプ(Assane Diop):国際労働機関(ILO)事務局長
・ギータンジャリ・ミスラ(Geetanjali Misra):女性と開発学会 会長

タイミングが全て:
2007年は、女性の健康と権利を推進するために重要な年である。Women Deliver会議は、「妊産婦の健康を守るイニシアチブ」の20周年を記念するものであり、また192 カ国がミレニアム開発目標(MDGs)の8つの目標を採択した2000年と、その達成目標の年である2015年との中間点でもあるからだ。

ミレニアム開発目標の8つの目標の1つである「妊産婦の健康の改善」は、この目標が達成されなければ他の目標も達成されないことから開発目標の中核であるとされている。妊産婦の健康は他の全ての目標と関連しており、特に新生児や子どもの健康の改善や、HIV/エイズ感染者数の削減、教育の完全普及、ジェンダー平等の推進などの目標の支えともなっている。しかしその一方で、妊産婦と新生児の健康は未だに十分な注 目と資金が集まっていないのが現状である。

シェフィールド氏は、「政治的意思が高まり十分な支援が行われば、ほとんどの女性、新生児が出産や妊娠に関わる死を逃れることが可能となり、ひいては家族や地域社会、国の成長にもつながっていくでしょう」と述べている。

会議の検討課題: 5つの全体会議と100近いセミナーが平行して開催されるが、女性と少女に対する5つの重要な支援分野として、次の5点に焦点が当てられる。

・女性と新生児の健康の改善
・人権推進
・資金源の拡大
・政治的意思の確立
・女性の積極的登用

主催者:この会議を計画した主な団体は、国連人口基金(UNFPA)、ユニセフ(UNICEF)、世界銀行、世界保健機関(WHO)、英国国際開発省(DFID)、オランダ外務省、ノルウェー開発協力庁(NORAD)、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)、ファミリー・ケア・インターナショナル、国際家族計画連盟(IPPF)、セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)、妊産婦と子どもの健康のためのパートナーシップ(Partnership for Maternal, Newborn and Child Health)である。また組織委員会には40以上のNGO団体が参加している。

Women Deliver会議について:会議の基調講演者や会議結果などWomen Deliver会議に関する情報を含む定期的なニュース・リリースを受け取るにはEnews registrationへ。

「ニューズウィーク」誌に掲載されたWomen Deliver会議に関するコラム記事は”How Can You Help Save Mother’s Lives”を参照。

国連人口基金は、リプロダクティブ・ヘルスを支援する主導的な国連機関であり、 Women Deliver会議の中心的な企画団体グループの1つである。詳細情報はこちらから

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国連人口基金(UNFPA)ペルー地震を受け女性・少女への緊急支援を要求

2007年8月29日
ニューヨーク/リマ

国連人口基金(UNFPA)は、先日ペルーで発生した地震による被災者25万人に対する緊急支援のために、85万ドル(約1億円)が必要とであると呼びかけた。この支援要請は、今週ジュネーブにて開始された、約3,700万ドル(約40億円)の緊急寄付金を呼びかける国連システム・ワイド・アピール(United Nations system-wide appeal)の一部である。

この支援金は、8月15日に発生したマグニチュード7.9の地震に見舞われた地域のプライマリー・ヘルス・ケア(基本的な保健サービス)を立て直し、強化するために使用される。

国連人口基金は、緊急リプロダクティブ・ヘルスケアの改善と、特に孤立した山村などにおける地方の医療制度の迅速な評価を支援していく。また、1カ月に約 800人の女性が安全に出産出来るよう、被災地にリプロダクティブ・ヘルス関連の必需品や緊急出産キットの配布を行う。これらの活動により、1万 5,000人の妊婦を含む合計5万人の出産可能年齢にある女性や少女が関連サービスやケアを享受することになる。

緊急支援金は、地震によって家を失った人々のための12の避難キャンプとおよそ3万5,000ある避難所の中や近隣に、15のコミュニティ・センターを設立するためにも使われる予定である。コミュニティ・センターでは、衛生キットを配布し、女性や少女、高齢者、障害者など弱い立場にある人々をジェンダーに基づいた暴力やその他の暴力から保護し、その他法的サービス、医療サービス、心理社会的サービス、職業サービスなどを提供する。さらに、国連人口基金は、性的暴力の被害者に情報を提供し、医療施設を紹介する専門家の移動チーム立ち上げを支援する予定である。

国連人口基金は、ペルー国家統計情報局や地方自治体と協力で、被災人口の調査を行い、住民数と各家庭が被った損失の確認・登録を行なう。また、商業・産業・公共サービスへの損害に関する情報を提供し、基本的なサービスの利用を確保するための支援を行う。

国連人口基金は、今週カニエテ郡で6,000個の緊急衛生キットを配布し、被災人口に関する緊急調査を行うため、既に9万ドル(約1,000万円)を計上している。

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