プレスリリース2012年10月

10月31日 アフガニスタン 社会人口及び経済統計調査(SDES)の進捗と成果

2012年11月5日(月)から11日(日)、国連人口基金(UNFPA)アフガニスタン事務所代表のローレン・ゼスレルとカブールを拠点とするNGO「アフガニスタンの女性に対する人道支援(HAWCA)」の事務局長であり、2011年ボン会議でアフガン市民社会代表を務めたセライ・ガファール氏が、共に来日します。来日は、日本政府によるUNFPAを通じたアフガニスタンへの支援に対し感謝の意を表するとともに、日本の皆さまに進捗と成果をご報告するためのものです。ゼスレル代表は、7月のアフガニスタン会合の際にも来日しており、今回は2度目の来日となります。過去2年の間、UNFPAは、日本政府からの拠出金により、約11億円(1,300万米ドル)を超える対アフガニスタン支援をしています。本支援は、これまで開発計画の障害となっていた、データ不足問題への対処として、信頼性の高い社会人口及び経済データの構築を目標としています。

「日本の人々の寛大な資金援助を受けて、UNFPAの技術支援と併せて、アフガニスタン中央統計局(CSO)は、県単位の社会人口及び経済統計調査 (SDES)を実施しました。 現在、本調査は、バーミヤン県では終了しており、現在ゴール県とダイクンディ県にて進行中です。人口国勢調査が最後に実施されたのは1979年で、今回32年ぶりに社会人口及び経済データの収集が行われたことは、アフガニスンにとって、画期的なことです」とローレン・ゼスレルUNFPAアフガニスタン事務所代表は述べています。

アフガニスタンの開発のために必要不可欠なデータが欠落していた状況に対処するため、アフガニスタン中央統計局では、2011年に社会人口及び経済統計調査を立ち上げました。データは県ごとに、地域レベルで集められました。これらのデータは、持続可能な開発に不可欠です。性別、年齢、教育水準、死亡率、雇用、機能障害といった人口データに加え、飲み水の水源や調理、暖房、照明のエネルギー源、屋根や壁、床の材料、などの住宅や世帯データは、開発のための課題把握やその解決のための基本的データとなります。

「この調査は、アフガニスタンの女性の生活条件を反映する属性別データを収集する初の大規模調査であり、アフガニスタンにおける女性の権利を守るための重要な一歩でもあります」とセライ・ガファール氏は述べています。

UNFPAは、本調査の重要性に鑑み、残りの31県でも調査を継続し、アフガニスタン全土のデータを収集するため、追加資金の確保を目指しています(2013年に4県、2014年に4県、2015年に8件、2016年に15県を予定)。

UNFPAは現在アフガニスタンにおいて次の3分野のプログラムを実施しています。1)リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康・権利)、2)ジェンダーの平等、3)人口と開発等。これらの分野においては、人道支援や若者など分野横断的なテーマも含まれます。

全ての女性が安全に出産する権利を享受できるよう、UNFPAはアフガニスタン政府に対し、家族計画に関する普遍的アクセスを推進する支援をしています。具体的には、アフガニスタンの遠隔地においても安全な出産をサポートできる巡回医療チームや、医療従事者及び助産師が基本的な医療サービスを提供する「家族の健康の家(Family Health Houses)」の育成・管理の支援を行っています。また、現地の保健省とも協力し、アフガニスタンの家族計画の促進を支援しています。

また、2009年以降UNFPAはジェンダーに基づく暴力(GBV)の問題に対処すべく、法執行機関との協力も始めてます。具体的には、内務省や国立警察学校と共に、警察訓練生や地区司令官、人権や家庭問題を扱う部門の担当者に対して、女性に対する暴力について訓練(トレーニング)を行っています。

ご取材ご希望の方は、以下担当者までご連絡ください。

国連人口基金(UNFPA)東京事務所 広報コンサルタント 栃林直子 

電話: 03-5467-4684  e-mail: tochibayashi@unfpa.or.jp

10月11日 「国際ガールズ・デー」

http://www.unfpa.or.jp/cmsdesigner/data/entry/press/press.00118.00000004.pdf

  10月11日の「国際ガールズ・デー」に 寄せて、女性や女子のエンパワーメントに取り組む
  ユニセフ、国連人口基金、国連女性機関からも共同メッセージが出されました。
  潘基文(パン・ギムン)国連事務総長と同じく、児童婚は女子の人権を侵し機会を奪うもの
  であることを訴え、政府や市民社会に、児童婚を根絶し、女子の権利を守り可能性を活か
  せるよう働きかけることを呼び掛けています。
  3機関の代表の署名が入ったメッセージは、こちらです。和訳も下記のPDFからご覧になれます。











和訳 (168KB)

10月1日 60歳以上の高齢者人口、10年間で10億人に
国連報告書最新版より

「シルバー世代」のニーズに取り組むため、政府による迅速な対応が急務

・2050年までに、世界の高齢者の80%が途上国で暮らすことになります。
・2050年には、60歳以上の人口が、15歳以下の人口を上回ります。

2012年10月1日
東京

国際高齢者デーである本日、国連人口基金(UNFPA)およびヘルプエイジ・インターナショナルによって発表された報告書、「21世紀の高齢化:祝福すべき成果と直面する課題」では、高齢者の人口が、他の年齢層に比べて急速に増加していると記されています。

また報告書は、高齢化社会を歓迎する一方、ヘルスケア、定年制度、高齢者の生活環境および世代間の相互関係に関する全く新しいアプローチが必要とされる等、大きな課題を抱える動向である事も強調しています。

2000年に史上初めて、60歳以上人口が5歳以下の子どもの人口を超えました。2050年までに、高齢者人口は15歳以下の人口よりも増加するでしょう。今後10年間で、高齢者の数は2億人あまり増加し、10億人を超えます。今日、60歳以上の人々の3人に2人が途上国に暮らしており、2050年までに、その比率は約5人に4人になると予測されています。

これらの課題に対し迅速に対応しなければ、準備していない国々は予期せぬ様々な問題に直面することになります。例えば若者人口の多い途上国では、高齢者支援政策が実施されておらず、2050年に向けての準備不足などが課題となっています。

東京で開催される報告書発表に際し、UNFPA事務局長のババトゥンデ・オショティメインは、「人々は、尊厳と安全を確保され、人権および基本的な自由が実現された生活を享受しながら年齢を重ねるべきである」と述べています。

「平均余命の改善は、1994年の国際人口開発会議(カイロ会議)の目標のひとつでした。世界中のすべての人が寿命を延ばし、より幸福な生活を享受するためには、さらなる対応が必要になってきています。特に、貧困削減に関する新たな目標に、高齢者の貧困対策は除外されるべきではありません」。

報告書によると、高齢化に関する新しい政策、戦略、計画および法律を採用している多くの国々で、飛躍的な進歩がみられます。例えばこの10年間で、100カ国以上が高齢者の貧困に対応するための無拠出の社会年金制度を導入しました。しかし、一層高齢化する世界の可能性を満たすためには、さらなる対応が必要です。

高齢男性の47%および高齢女性の24%が、労働力として参画しています。しかし、社会的、経済的に活発で安定した、健康な高齢者人口の社会貢献にも関わらず、世界中の多くの高齢者が継続的な差別や虐待、暴力にあっている、と報告書は指摘しています。報告書は政府に対し、市民社会および一般の人々が協働し、これらの破壊的な慣習をやめ、高齢者への投資を行うことを求めています。

また報告書は、世界36カ国でのグループ討論に参加した1,300人の高齢の男性および女性の実例も含んでいます。これらの体験談や証言は、高齢者のニーズについて、より理解を深め迅速に対応するために、高齢者の視点や意見を加えています。

ヘルプエイジ・インターナショナルCEOのリチャード・ブレウィット氏は、「私たちは一般にはびこっている高齢化に対する誤った認識をなくすことに取り組まなければならない。具体的には、費用対効果を上げるためには、生命が誕生した時点から既に、多くの人々は高齢者になるという認識のもと、投資の必要性を認識すべきである。世界および国家による行動計画は、爆発的に増加した60歳以上の人々を、経済成長の推進者であり、社会における様々な価値のクリエイターであるよう道筋を作る必要があります。われわれのアプローチを一新し、高齢者に投資することで、より強く、より豊かな社会をつくることができる」と述べています。

さらにブレウィット氏は、「これらの改革は、長期的なビジョンに基づき、強い政治的公約と、保証された資金に基づいていなければならない」と加えました。

「高齢化は、60歳から始まるものではなく、生涯に亘るプロセスです。今日の若者は、2050年には約20億人と推定される高齢者の一部となるのです」。とオショティメインは言います。「今われわれが行動を起こすことにより、途上国で伸びている平均余命の恩恵を、現在および将来的に享受することができることを、レポートは示しています」。


・国連人口基金(UNFPA)は、すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全で、すべての若者の可能性が満たされる世界を実現するための国際開発機関です。

・ヘルプエイジ・インターナショナルは、高齢者が尊厳を保ち、安全で活動的かつ健康的な生活を送れるように、高齢者の権利を保障し、差別に対応し、貧困の克服を支援しています。

本日、UNFPAとヘルプエイジ・インターナショナルは、東京にて、記者会見およびシンポジウムを行います。こ
の報告書に関するイベントは、世界中で引き続き行われる予定です。

本日の世界に向けて行われた報告書発表を皮切りに、「Age Demands Action(ADA)」キャンペーンの一部として行っている60カ国60,000人以上の60歳以上の高齢者が参加する活動も続く予定です。この世界的な草の根キャンペーンは、政府、国際社会および市民社会に対し、高齢者の人権や抱える問題、ニーズに対応することを求めています。

この報告書の発表を記念して、UNFPAとヘルプエイジ・インターナショナルは、「周囲を元気づけ影響力のあ
る60 歳以上の高齢者60人のリスト(60 over 60) の作成を発表しました。本リストの作成には、皆さまの助
けが必要です。ご自身を指名することも、尊敬する人を指名することもできます。私たちは多くの国籍および
年齢を代表する、多様な方々を求めています。

この60 over 60リストに入る方を指名するには、以下の3つの方法があります。(すべて英語でのご対応をお
願いいたします)。
・ウェブサイト:www.7billionactions/60over60
 候補者の功績や推薦する理由(150語以内)と、写真を送ってください。
・フェイスブック:UNFPAまたはヘルプエイジ・インターナショナルのフェイスブックのウォールに、100語以内の短い説明を添えて、写真を投稿してください。
・ツイッター:#60over60のハッシュタグを使用し、140語以内でつぶやいてください。

〆切は2012年11月23日です。
すべての候補者は、7 Billion Actionウェブサイト内の、60over60ページに公表されます。高齢者とともに働いている著名人および高齢者自身による審査委員会が、60人にリストを絞り、12月に発表します。

報告書「21世紀の高齢化:祝福すべき成果と直面する課題」は、こちらからダウンロードできます。


問い合わせ先
UNFPA: Mandy Kibel +1 212 297 5293, kibel@unfpa.org
Omar Gharzeddine +1 212 297 5028, gharzeddine@unfpa.org
HelpAge: Rachel Trayner, HelpAge, +44 207 148 7623, +44 77 3898 2122, rtrayner@helpage.org
Jane Scobie, +44 771 307 0306, jscobie@helpage.org

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